そんな秘薬があったら、多くの女性が不妊治療という呪縛から解放されるはずです。

いや、そもそも「不妊」という単語すら存在しないかもしれません。

 

 

残念なことに、いまだ開発されていないようです。しかし、望みはあります。

そのレシピが、わたしの頭の中にあるからです。それをちょっとだけクライアントに試してみたところ、想像以上の成果を上げることができました。

 

やはり、「魔法の薬」は実現しそうです。

 

 

それを1人でも多くの女性に届けたくて、ノウハウとして書き記すことにしました。決めたはいいものの、言葉にするには困難を極めました。

なぜなら、私の頭の中にあるレシピは、誰かに教わったものではないからです。

鍼灸師としての経験が、偶然にもシンクロして形成されたものだからです。

 

胚培養士が1個の卵子と接する期間は、長くても5日前後です。その5日間のあいだに、顕微鏡下ではじつに多くのドラマが繰り広げられます。

 

なぜ受精を拒否するの?

なぜ分割を途中でやめるの?

なぜ凍結されるのを嫌がるの?

 

卵子の無言の言葉に耳を傾け、いや目を見開き、その訴えを読み取る力が胚培養士には求められます。

しかし、ドラマの結末を見た胚培養士は、誰1人としていないようです。なぜなら、胚培養士のお仕事は、単なる作業と考えられているからです。

 

その時は突然やってきました。病院を去り、鍼灸師として活動を始めた途端、卵子が何を訴えたかったのかを知ることとなったのです。

人は誰しも1個の受精卵から始まります。

つまり、人間の理解なくしては卵子の理解もなかったのです。培養室にこもって作業をこなす日々では、卵子の訴えが理解できなくて当然だったのです。卵子を人間として見ていなかったわけですから。

卵子は何を伝えたかったのでしょうか?

卵子は胚培養士と対話したかったのではなく、自分のカラダ、つまり母親となるあなた自身に話しかけたかったのです。

「産まれてくるまで、あなたのカラダの一部だよ」と。