本日のお話は『腸内環境と不妊体質』です。
腸内センサーってご存じですか?
腸は第二の脳と言われるくらい多くの神経細胞が集中している臓器です。
腸には身体に害になるものを識別して排除する機能が備わっています。
しかも、その機能は脳の指令を受けずに腸が自分で働く防衛システムなんです。
発生学的に腸での消化吸収は動物である人間の根幹と言えるんです。
動物が最初に備える器官は『腸』と言われています。
発生学では、まず腸が発生し、そのあとに脳が発生したんです。
この事から腸は脳と相関があると言うことがわかります。そして、腸と脳は、自律神経という神経で繋がっています。
例えば、ストレスを感じた時、下痢をしたり、便秘になったりした経験はありませんか?
脳がストレスを感じると、それが腸に伝わり、便秘が引き起こされたり、下痢を引き起こされたりするんです。
裏を返せば、腸内環境を整える事によって、ストレスが軽減されることとも言います。
脳がストレスを感じると妊娠に必要な排卵を起こすホルモンの分泌を低下させ。結果的に妊娠しにくい状態を起こすと言われています。
腸内環境を整える事で脳のストレスを軽減出来れば、ホルモンの分泌を正常にする事が期待できますね。
また、腸は卵巣や卵管、子宮の後ろにある臓器です。
腸内環境が悪化し、便秘になると腸には不要な便が溜まり、卵巣や卵管、子宮を圧迫してしまいます。
圧迫された卵巣や卵管、子宮の場所によっては血流量は減ってしまいますので、質の良い卵子が育たなかったり、排卵時には卵管が通りにくかったりしますし、便秘によって受精しにくい状況になっている可能性もあります。
それだけでなく、腸内環境が悪化すると腐敗なガスが溜まってしまいます。
特に、いつもお腹が張っている感じの人はガスが溜まっていることが多く、全身に腐敗ガスが再吸収され、細胞の劣化、酸化や老化を引き起こしてしまう事も考えられます。
その影響が卵子の質にも影響を与えたり、子宮の機能を低下させているということも十分考えられるんです。
そしてもう一つ、腸は免疫細胞のおよそ7割が集合している特殊な臓器です。
免疫細胞が正常に働く事で、身体は健康を維持する事が出来ます。
生命力があるとは、この免疫力、自然治癒力がある事と言い換える事ができるんです。
自分の生命力が弱ければ子孫を残す事は出来ません。免疫力、自然治癒力に満たされているからこそ子孫を残すことが出来ます。
腸内環境が悪化していれば免疫機能は、当然低下してしまいます。その結果、身体は健康な状態を維持出来ないので質の高い卵質は育たなく、妊娠も成立しにくい体質になってしまうと考えられます。
そこで重要になるのが、腸内環境の改善、腸内センサーの維持管理と言う訳です。せっかく自然に備わっている有害物探知機があるのだから、フル活用していきましょう。
フル活用する為にも、大切になってくるのがメンテナンスですね。
すぐに始めれるのが着色料・香料・保存料を極力排除した食生活にしましょう。
簡単な所では、調味料の見直しです。
スーパーの特売で売っているような醤油風調味料は当然駄目ですね。
【さ・し・す・せ・そ】は質の高い物を選びましょう。特に、原材料表記には気を付けて下さいね。
そして、デトックスとしては【ファスティング】がおすすめです。
妊娠しやすい身体への体質改善にはネットや本から知識を入れるだけでは何も変わりません。知識をえたら必ず実践・行動して質のよい卵子を育てていきましょう。
最近のコメント